新築の塗装は大体5〜7年、通常の塗り替えの場合は7〜10年と考えられます。また、以前に使用した塗料が新しく耐久性の高いウレタン樹脂やフッ素樹脂のものでしたら10〜14年と見ていただければと思います。
これはあくまでも目安とお考えいただき、環境や前回の施工技術、質によって劣化の進行は様々ですので下記のような状態が見受けられたら塗り替えの検討をおすすめします。
塗り替えを考える前に、まず今の家がどのような状態かを把握する必要があります。以下を参考に、どの部分で補修・塗装が必要なのか検討してみましょう。
屋根
- 日本瓦
- 瓦の割れや、ずれの有無。漆喰の剥れ、特に鬼瓦のずれに注意。特に塗装の必要性はなし。汚れ、色あせ、表層のひび割れが気になる場合は塗装も可。
- セメント瓦・モニエル瓦
- 塗料の剥がれ、色落ち、苔類(藻)の発生 ⇒ 要塗り替え
- コロニアルなど新生瓦
- 塗料の剥がれ、苔類(藻)の発生 ⇒ 要塗り替え
- トタン
- 塗料の剥がれや色落ち、錆の発生が見られたら ⇒ 要塗り替え(早目が肝要)
破風・鼻隠し
- 木板
- 妻側の傷み具合に注意。塗料の剥がれ ⇒ 要塗り替え
(風雨や日射によって建物の中で最も傷みやすいところで判断) - 窯業系ボード
- 張り合わせ目のコーキング個所のひび割れ、剥れ ⇒ 補修
軒天(軒裏)
- ベニヤ
- 定期的な塗り替えをしていても部分的にめくれてくることがある。
場合によっては部分的な張替えも必要。しみが出たなら注意 - 乾式ボード(けいカル板など)
- 塗料の汚れ、剥れがひどい場合は ⇒ 塗り替え
- モルタル
- 塗料の汚れ、剥れがひどい場合は ⇒ 塗り替え
軒天にしみが見られたら屋根の点検が必要。雨漏りの可能性が大。
雨樋
- 塩ビ製
- 塗装しなくとも良いが、外壁を塗り替えたとき、トイの汚れや色あせが目立ちます。きれいに塗りそろえる意味で塗装することが多い。古くなると材質に 弾力性がなくなり欠けやすくなるので注意。一度反ったりすると元に戻りにくい。
- 銅製
- 溶接箇所の剥れに注意。半田付けは弱いので定期的な点検をおすすめします。樋のつまりなどの不具合は、建物にとって思わぬトラブルをもたらすことがあります。傷み具合によっては消耗品と考え、思い切って架け替えることをおすすめします。
外壁
- モルタル
- 色あせ、汚れ、苔類(藻)の発生、特にひび割れ ⇒ 補修
横に走るひび割れは雨漏りにつながりやすいので特に注意。 - ALC
- ALC特有の巣穴が塗装で処理されているかチェック。
この処理が不適切ですとALCの風化を早めます。
合わせ目のシーリング材のひび割れ、痩せ ⇒ 補修、塗り替え - 窯業系サイディング
- 色あせ、汚れの程度によって ⇒ 塗り替え
合わせ目のシーリングのひび割れ、痩せ ⇒ 補修、塗り替え - 鋼製、アルミ製サイディング
- 色あせ、汚れ、白錆に注意 ⇒ 塗り替え
- 板張り
- 5年サイクルで定期的な塗り替えを推奨。
- トタン
- 色あせ、汚れの程度、錆の発生が見られたら ⇒ 塗り替え
その他・部位別
- 窓枠等木部
- 閉めっぱなしの場合や北向きの窓など、湿気の高い場所では特に木が傷みやすいので定期的なメンテナンスが必要です。
- 木製ドア
- 木目を活かした木地仕上げは、下地の程度によってその仕上がり具合は左右されます。あまり傷んでからでは塗り替えても仕上がりが悪くおすすめしません。早めの塗り替えをおすすめします。
- 塀
- 埃や雨にさらされて汚れ、傷みと非常に厳しい条件下で劣化しやすい箇所です。地盤が弱いところではひび割れを起こすこともあります。防汚対策やひび割れ対策の塗装仕様での塗り替えする事をお勧めします。
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